アメックスのプラチナカードが2018年10月15日から金属製のカード(メタルカード)の発行を開始しました。プレスリリースはこちら
庶民が想像もできないような超高級クレジットカードはメタルカードも一般的なようですが、アメックスプラチナのような頑張れば手が届く範囲の高級カードもメタルカードの流れになっているようです。
日本で発行されている金属製のクレジットカードはアメックスプラチナがメタル化される発行される前は、ラグジュラリーカードとアメックスセンチュリオンのみだったようです。アメックスセンチュリオンは庶民には入会が叶わないカードですので、実質ラグジュアリカードのみという状況。
そのような所にアメックスプラチナがメタルカード化ということで金属製カードでラグジュアリカードを利用されていた方もアメックスプラチナへ乗り換える人も出てくるかもしれません。
まずは金属製カードのラグジュアリーカードについて説明したいと思います。
ラグジュアリーカードは3種類あるが、いずれも金属製
ラグジュアリーカードは、チタン、ブラック、ゴールド、の三種類があります。国際ブランドはMastercardのみです。
ラグジュアリーカードではチタン<ブラック<ゴールド、というカードのランクになっており、ゴールドカードが最上位のカードになります。
ラグジュアリーカードではこれらすべてのカードが金属製です。チタンカードは年会費54,000円と比較的お手頃であり、金属製のカードの中では比較的所有しやすいカードです。またブラックカードも年会費100,800円と高額ですが、申し込み制なので審査さえ通過できれば所有することが可能です。
これらのカードではプラチナカードとしての基本的なサービスであるコンシェルジュやプライオリティパス、ラグジュアリーダイニング(所定のコース料理一名無料)は付帯しています。TOHOシネマズで月に一度無料で映画鑑賞できるサービスはラグジュアリーカードの特徴的なサービスでもあります。
また、国際ブランドがMastercardで高級クレジットカードが日本国内では少ないという背景もあってラグジュアリーカードは人気の高いカードとなっています。
しかし、一番人気である理由は金属製のカードである点といってもよいでしょう。でも金属製というだけでなぜ人気になっているのでしょうか。
金属製のカードは何が凄いのか
ラグジュアリーカードの口コミを見てみると金属製のカードとプラスチック製のカードは質感において明確に違っており、決済するときに驚かれることが多いと書かれています。このため、特別なカードであることは一目瞭然であり、普通のカードでないという認識を他の人から持ってもらえるということです。
つまり、ステータス性をはっきりと示すことができるという点で金属製のカードが人気であるともいます。
次に重量。金属製なのでプラスチックよりも重いのは間違いありませんし、金属の重厚感が味わえるでしょう。また、クレジットカードで決済する際の受け渡しでもその重さから普通のカードではないことをすぐにわかってもらえるはずです。
そしてお値段的に見てもプラスチックカードよりもお金がかかっていることは間違いありません。プラスチックの成形は簡単ですが、金属となるとカードの薄さに加えてICチップと磁気ストライプの両方を搭載する必要があるので、手間がかかります。
耐久性抜群なのも金属製カードの特徴。プラスチックカードはうっかり折り曲げて破損してしまう可能性もありますが、金属製だとその点は安心です。
でもこれらの点は実用性の観点から見ればプラスチックのカードで事足りるのは言うまでもありません。
金属製というプレミア感、ゴージャス感が重要
つまり、金属製であることは実用性うんぬんではなくて、このカードがプレミアムなカードであるということを示すことができる点が重要なのです。
見た目や質感はプラスチックと明確に違いますから、クレジットカードの中でも別格であることを、そのカードを知らない人でも瞬時に認識できるわけです。
アメックスがプラチナカードをメタルカード化した意味
アメックスプラチナは年会費が140,400円と比較的高額ですが、ゴールドカードを利用していればインビテーションが比較的届きやすく、超高級とまではいかないカードです(アメックスセンチュリオンのようなどうやっても手に入らないカードではないという意味)。
アメックスがプラチナカードをメタル化したということは、少なくともアメックスはプラチナカードにおいてもステータス性を表現するうえでメタルカードが重要であるという認識を持っている、と考えられます。
アメックスプラチナカードでは追加カードや家族カードの色は選べるようになっており、ステータス性を出すのを控えたいシーンで使うことができるようになっています。アメックスプラチナのステータス性はかなりのものという認識がアメックス側にもあると考えられます。
なお、アメックスプラチナカードの紹介ではこのように記載されています。
『子どもにはプラチナ色のカードを持たせたくない」「接待などの場ではプラチナ色のカードを提示したくない」といった声にお応えし、家族カードや追加カードでは、プラチナ色に加え、グリーン、そしてゴールド色のカードをご用意しています。』
今回アメックスプラチナカードがメタルカード化されたことで他社のブラックカードなどもこれに追随することで、高級カードのメタル化が進んでくる可能性があります。日本で発行されているカードでブラックカードと呼べるものはJCB THE CLASSやダイナースクラブプレミアムなどがありますが、これらカードのメタル化の可能性も上がってきます。
一方でいわゆる格安のプラチナカードは金属製になる可能性は低いと思われます。金属製のカードに変えるだけでもかなりのコストになりますから、金属製のカードにお金をかけるよりはサービスの充実の方にコストをかけるはずです。
このため、一定以上のステータスカードはメタルカード、ということが主流になることも十分考えられます。
少なくともアメックスのプラチナカードのメタルカード化はアメックスプラチナホルダーからの反響は大きく、そして非常に好意的に捉えられているようです。
また、アメリカではアメックスゴールドもメタルカードになったということでステータス性を重視するカードは金属製の流れは大きくなっていくものと予想されます。
私が取得を目指しているJCB THE CLASSも金属製にならないかなぁーと思っているのですが、年会費も54,000円とブラックカードの中では割安ですし、現段階でカードを金属製にしてステータス性を高める必要性がどこまであるか不明瞭なため、JCB THE CLASSのメタルカード化はもう少し先の話になるかもしれません。
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