JCBカード 新サービス「スマリボ」でANA JCBカードの年会費と還元率が大幅改善 ソラチカカードは年会費810円! ANAマイルは1.45%還元になるかも

今年の5月ごろにJCBからこのようなものが届いていました。

JCBオリジナルシリーズゴールドカードの年会費が来年度から実質半額になるかもしれません

2018年5月6日

現行のリボ払いサービスである「支払い名人」が2019年春から別のリボ制度に移行するというものでした。

で、本日正式なサービス変更のお知らせが郵送で届いておりました。

さっそく開けて内容を確認してみると、場合によっては凄い改善となっています。

JCBのリボ払いの新サービス名は「スマリボ」です

現行の「支払い名人」と新サービス「スマリボ」のリボ払いとしての違い

支払い名人では一回払いする額を自由に決めることができる元金定額コースのリボ払いでした。このため、リボ払いに登録していても支払い元金を限度額と同額にしておけば、リボ払い手数料は発生しませんでした。

しかしスマリボは、残額スライドコースとなり、利用残高に応じて毎月の支払い元金が決まる制度のため、自分で支払い元金を決められない制度です。

ちなみに標準のコースでは以下の表のような支払いになります。

利用残高 毎月の支払い元金
~100,000円 10,000円
100,001円~200,000円 20,000円
200,001円~300,000円 30,000円
300,001円~400,000円 40,000円
以降100,000円ごとに10,000円加算

このためスマリボに登録して普通に利用すると、利用額が支払い元金を間違いなく超えるのでほぼ自動的にリボ払い状態になります。

また、初回からリボ払いの手数料がかかる点も注意が必要です。まずはこの違いに注意しましょう。

スマリボのメリットについて

利用するとほぼ間違いなくリボ払いになる新サービス「スマリボ」ですが、大きなメリットがあり、これをうまく活用することが重要です。

年会費のキャッシュバック

スマリボに登録して年一回以上利用すると年会費の全額または一部がキャッシュバックされます。キャッシュバック金額はカードグレードと年会費に応じて決まります。

カードグレード 年会費(税込) キャッシュバック金額
一般 1,350円以上 1,350円
1,350円未満 年会費(税込)と同額
ゴールド 5,000円以上 5,000円
5,000円未満 年会費(税込)と同額
JCBザ・クラス/プラチナ 対象外

JCBゴールドだと年会費10,800円(税込)に対して5,000円キャッシュバックされるのでほぼ半額になります。このように年会費の優遇は非常に有利でゴールドカードだと5,000円もキャッシュバックされるの非常にお得です。

恩恵が一番大きいのはANA JCBカード

年会費のキャッシュバックで恩恵が大きいのはANA JCBカードだと思われます。

例えば、ソラチカカード(ANA To Me CARD PASMO JCB)だと、年会費2,160円に対して1,350円キャッシュバックされるので実質年会費810円になります。

ANA JCB ワイドゴールドの場合だと15,120円(税込)から5,000円キャッシュバックで10,120円となります。この金額はマイルが高還元で人気のANA VISA ワイドゴールドのWeb明細とマイペイすリボ登録での割引後の年会費10,260円(税込)より安くなり、ANAゴールドカードで最も低コストで維持できるカードなります。

残念ながら、プラチナとJCBザ・クラスは年会費キャッシュバックの対象外となっています。

リボ払い手数料発生でOkiDokiポイント2倍

今までJCBではなかったリボ払いでポイント2倍のサービスがスマリボからは始まります。三井住友VISAでほぼ同様の制度があり、これを利用してANA VISA ワイドゴールドの還元率を上げる技があります。

これがスマリボへの変更によってJCBでもできるようになります。このため、ANA JCBカードでは100円につき通常の1OkiDokiポイントが貯まり、スマリボで手数料が発生するとそれとは別にボーナスポイントとして1OkiDokiポイントが入ります。通常のポイントは1ポイント=10マイル、ボーナスポイントは1ポイント=3マイルでの交換になるので実質1.3%の還元になります。

ですが、ソラチカカードの場合はもう少し還元率が良くなります。それはボーナスポイントを東京メトロポイントに交換してからANAマイルに交換する方法です。

ソラチカカードのOkiDokiポイントは通常ポイント、ボーナスポイント関係なく1OkiDokiポイント =5メトロポイントに交換可能です。そして、ソラチカカードの場合は5東京メトロポイントは4.5マイルに交換可能なので、通常ポイント分を合わせると1.45%のANAマイルの還元率を達成可能です。

しかも年会費も810円になりますから、格安年会費でANAマイルが高還元率のカードが登場することになるかもしれません。

OkiDokiポイント2倍のサービスを利用するうえで重要なのは繰り上げ返済が可能かどうか

スマリボを利用するうえで大事なのは、いかにリボ払い手数料が抑えられるかどうかです。残高スライドコースのため支払い元金そのものを調整することはできません。

しかし、今回届いた案内に繰り上げ返済が可能な旨が記載されています。繰り上げ返済は My JCBや電話、ATMでも支払い可能と書かれています。My JCB上でまとめ払いは1,000円単位で支払いの加算額を決めることができます。

このため、繰り上げ返済をあえて全額にせずに、少額のリボ払い手数料が発生する程度に増額することで、リボ払い手数料の負担を最小限にしてボーナスポイントを手に入れることも可能になっています。

この辺りはVISAのリボ払いの「マイペイす・リボ」で少額の手数料を発生させてボーナスポイントを貰う技と同じ手法です。

しかし、この手法は一点落とし穴があります。それはマイペイすリボと違ってスマリボは初回手数料が発生するので支払い前の繰り上げ返済が必須。この繰り上げ返済がMy JCB上でできるかで使い勝手が大きく違ってきます。

金額確定後に手数料が発生する程度に繰り上げ返済できればいいのですが、MyJCBでできない(支払いの増額はできてもリボ手数料は確定金額に対して全額かかる)場合はATMでの振り込みになり非常に手間。この辺りがどうなのかで大きく変わってくると思います。

リボ払いの手数料に注意

ちなみに100,000円利用分に対して全額リボ払いの手数料がかかると、1,000円強なので手数料を抑えられない場合は全然お得じゃないので注意が必要です。

サービス開始は来年4月から

スマリボが開始するのは2019年4月16日~になります。制度移行は少し先の話ですが、すでに支払い名人に登録しており、スマリボに移行を希望する方は新サービスの案内に添付されているスマリボ移行申請書を11月26日までに返送する必要があります。

希望される方は忘れず送付しましょう。

最後に

この制度によって一番恩恵を受けるのがANA JCBカードです。特に死蔵カードになりやすいソラチカカードはスマリボ登録して少額の決済を一回するだけで年会費が安くなります。

また、繰り上げ返済が容易な場合、年会費810円で利用額に関係なく、1.45%のマイルの還元率となればソラチカカードが利用する方でも見直されるかもしれません。

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