空港に行って飛行機に搭乗する前に必要な手続きとして、チェックインがあります。
チェックインでは、チェックインカウンターに並んで荷物を預けて紙の搭乗券を発行してもらいますが、搭乗するクラスや航空会社のステータスによって利用できるチェックインカウンターが変わってきます。
よく見かけるチェックインカウンターの長蛇の列はエコノミークラスのカウンターの場合がほとんどで、搭乗者も多い分チェックインする人も多いので並ぶことになります。
逆に座席のクラスがビジネスやファーストになると、カウンターも別になっており搭乗者も少なくチェックイン時の混雑から解放されるというわけです。
今年6月に妻と二人でANAのファーストクラスでニューヨーク旅行に出かけてきましたが、その際に利用した成田空港のZカウンターでのチェックインを紹介いたします。
目次
Zカウンターを利用できるのはファーストクラス搭乗者とダイヤモンドメンバーのみ
ZカウンターはANA SUITE CHECK-INというANAのファーストクラス搭乗者かANAのダイヤモンドメンバーが利用できるチェックインサービスのためのカウンターとなっています。
このため、Zカウンターを利用できるのもANAのファーストクラス搭乗者かANAのダイヤモンドメンバーに限られます。
ANAのファーストクラスに搭乗するのもダイヤモンドメンバーになるのも非常にハードルが高いので、利用者も限られており、快適なチェックインが可能になっています。
また、上客を迎えるカウンターだけあって、チェックイン時から受けられる待遇も大きく違っています。
ZカウンターはANAの特別なチェックインカウンター
Zカウンターは成田空港第1ターミナル国際線出発ロビーの南ウイング4階にひっそりと存在します。というのもパッと見てチェックインカウンターに見えません。
Zカウンターの外観はこんな感じです。
一つの部屋のようになっています。このような見た目から「Z小屋」とか「Z屋敷」という呼び方もされているようです。
場所は通常のチェックインカウンターとは少し離れています。
通常のチェックインカウンターはターミナルにカウンターがたくさんあって搭乗する航空会社の看板を探すようなイメージですが、Zカウンターは一つの部屋となっており、周りの視線もないため非常にプライバシーが守られています。
利用者が限られるため、非常に快適にチェックインも可能になっています。
おしぼりが出てくる
部屋の中に入るとカウンターが並んでおり、そこでチェックインできるようになっています。他にチェックインしている人はおらず、非常に快適です。
部屋に入ると、スタッフの方が寄ってきてカウンターまで案内してくださいます。
カウンターから入口側の写真はこんな感じ。
中からも外の様子は全く分かりません。チェックインカウンターの反対側にはソファーもありますが、カウンターがガラガラだったので利用する必要はまったくありませんでした。
カウンターまで行くとチェックインの手続きを進めてくれます。パスポートとEチケットを出して、荷物の方を預けて、ということをしていると「おしぼり」が出てきます。
そう、Zカウンターではなんと「おしぼり」が出てきます。チェックインの作業をしてもらっている間に別のスタッフ方が持ってきてくださいました。
おしぼりからはANAのアロマの香りがします。
このおしぼりのために、ANAのファーストクラスに搭乗したり、ダイヤモンドメンバーになった、というのは流石に過言かもしれませんが、やはり他のはおもてなしされている感が非常にあって、嬉しいサービスです。
妻もこの旅行でファーストクラスに乗ったのは良かったと言っており、「おもてなしされている感がすごい」、ということでした。こういったきめ細かいサービスがANAの良さと言えます。
預け入れの荷物と持ち込みの荷物の注意点などの説明を受けて、チケットを発券してもらい、チェックイン完了です。
あわせて、搭乗口やラウンジの場所について説明してくれます。これまでラウンジを利用したことがなかったので、しっかりと場所を確認させていただきました。
保安検査も特別なレーンを利用できる
Zカウンターでチェックインを済ませるとそのまま保安検査場へ進むことができます。
部屋の奥に検査場に繋がる通路があり、Zカウンター専用となっています。
利用者も少なく、スムーズに保安検査を受けることが可能になっています。一般のレーンとも全く別の場所なので、特別感を味わえます。
配置としてはこのようになっており、Zカウンターの保安検査場を抜けると一般レーンを抜けてきた人と合流する形になります。
チェックイン~保安検査の間、Zカウンター以外のチェックインカウンターを利用する人とは全く接点がなく、特別な待遇であることを認識できますし、非常にセキュリティーとかプライバシー的にも守られている感じがあります。
私の数少ない出張経験では、人も多いのであわただしくチェックインと保安検査をしていましたが、Zカウンターを利用するだけでこんなにも違うものなのか、と感動しました。
落ち着いた環境でチェックインできる、というのは貴重な体験でした。
快適でスムーズなチェックインから出国審査へ
保安検査を抜けると出国審査です。
成田空港の出国審査は顔認証ゲート or 自動化ゲートになっているので、スピーディーに済ませることができます。
自動化ゲートは便利なので利用者登録をしておくとよいと思います。
顔認証ゲート、自動化ゲートを通るとパスポートに出国のスタンプは押されませんので、記念に欲しいという方はゲート通過後に横の事務所で押してもらいましょう。
また、出入国のスタンプが手続きで必要になる場合もあるので出張の方は押してもらっておく方が無難です。
Zカウンターを利用してみたいならファーストクラスに乗る方が早い
Zカウンターを利用できるのは、ファーストクラス搭乗者かANAのダイヤモンドメンバーのみです。
一回だけでも利用してみたい、という場合はファーストクラスに乗るのがおすすめです。
ANAのダイヤモンドメンバーはANAの便に相当数乗っていないと獲得できないステータスです。
ANA便にひたすら乗って100,000PPという量のポイントを貯める必要があるのですが、1PPを貯めるのに10円くらいは掛かるので、ダイヤモンドのステータスを獲得するのはとても大変です。
一方、ファーストクラスも普通では中々乗れないですが、マイルがあればファーストクラスもぐっと近くなります。今回の私のファーストクラスもANAのマイルで航空券を取りました。
ANAのマイルは効率的かつ大量に貯める方法が存在しており、しかも再現性の高い方法になっています。ファーストクラス乗ってみたい!という方にはマイルを貯めて乗るという方法はおすすめです。(もちろん、ビジネスやエコノミーといった他のクラスもマイルで取れます。)
今回は往復ファースト二人分だったので30万マイルも必要になりましたが、一人なら半分ですし、復路をビジネスかエコノミークラスにすればもっと少なくて済みます。
さいごに
成田空港のZカウンターでのANAスイートチェックインを体験してきましたが、とても快適なものでした。
人は少ないですし、おしぼりも出てきます。専用の保安検査場ですぐに保安検査も終わり、制限区域へ入っていくことができました。
流石ファーストクラスというだけあってチェックインから既に特別感を味わえます。
チェックインから快適な旅の始まりですが、ファーストクラスの本領発揮はまだまだこれからです。
次の記事は、ファーストクラス搭乗者が利用できるANA SUITE LOUNGEについての紹介です。
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