陸マイラー(飛行機に乗らずにマイルを貯める活動)の方法論は多くのブログで紹介されています。このブログもその一つに該当するといってよいでしょう。
陸マイラーブログに書かれているポピュラーな方法はポイントサイトで貯めたポイントをマイルに交換することで貯める方法です。確かに再現性も高そうでやってみよう思えるレベルの内容が書いてあります。
しかしながら、実際に陸マイラーを始めてみたもののマイルはなかなか増えず騙されたのではないか、と思う方もいるのではないでしょうか。
もしくは、実際に陸マイラー活動をやってみるとブログで読んだ内容よりも大変でできそうにない、と思われる方いるのではないでしょうか。
目次
私も最初は同じだった
陸マイラー活動を始めた当初、実は私も最初は同じような経験をしています。
ポイントサイトで利用できる案件は限られているし、マイルを貯め始めたもののマイルはなかなか増えないし。。。陸マイラーブログに騙されたのではないか、と思うことがありました。
しかし、いつしかきちんとマイルは貯まるようになり、特典航空券も発券できました。
そこで、私の経験から最初に陥りがちな陸マイラーの失敗パターンとマイルの正しい貯め方について解説したいと思います。
失敗パターン1:すぐにマイルが貯まると思ってしまう
私は完全にこの思考パターンでした。
ポイントサイトとソラチカルートを利用した陸マイラー活動は、ポイント交換の仕組み上、始めてもすぐにマイルは貯まりません。
ポイントサイトのポイント付与、ポイント交換からマイルへの交換、これだけでも最低2~3か月かかります。
さらにソラチカルートの月上限が18,000マイルであることを考えると、十分なマイルが貯まるのは最低でも半年、普通にやっていれば一年はかかります。
一年もの期間ですから、じっと我慢できる方も少ないはず。私もその一人だったわけです。
陸マイラー活動はやってみると分かるのですが、地道で我慢強さを要求される活動です。
陸マイラーのブログを見ると、マイルでいろんな場所に行きました、とかブログで書かれているかもしれませんが、それはその人が何年も陸マイラー活動をやっているからです。
マイルは一日にしてならず、継続こそがものを言います。
私の場合は頑張って半年くらい陸マイラー活動を続けたあたりからやっとマイルの貯まるサイクルが回り始めました。
失敗パターン2:漠然とマイルを貯めてしまう
よくわからないけどマイルを貯める海外旅行に格安で行けるしお得らしい、という状態であれば、気を付けましょう。
私もこの状態に近かったです。夫婦でハワイにビジネスクラスでいきたいなぁー、くらいの感じで貯めていました。
ハワイまでビジネスクラスで65,000マイル必要で、二人なら130,000マイル。
このマイルをソラチカルート単独で貯めようと思うと意外にも8か月もかかってしまいます。これにポイント付与&交換を含めると最低でも10か月、おおよそ一年です。
色々な技を使えばもっと短縮は可能ですが、意外にもマイルを貯める期間が長く大変です。
漠然とした目標でマイルを貯めているとなかなかたまらないし、ANAやJALのマイルは3年という有効期限が存在するため、マイル失効のリスクも高まります。
マイルを使う目的を明確にしてマイルを貯めよう!
マイルが貯まらないという問題の根本原因は「なぜマイルが必要なのか」、「マイルを貯めるために必要な時間・労力はどの程度か」という点が明確になっていないからです。
陸マイラー活動は大変なのに最初はマイルが増えない、という性質があるため、挫折しやすいと思います。
しかし、「マイルを貯める目的」や「マイルを貯めるために必要な時間・労力」が分かれば、継続してマイルを貯めるという行動に移せると思います。
逆に言うと使う目的がないのにマイルを貯めても意味がありません。それなら、ポイントサイトでお小遣いやポイント稼ぎをした方が効率的に使うことが可能です。
マイルを貯め始めたからには海外旅行や国内旅行の費用を抑えたいという、何かしらも目的があるはずです。
具体的なプランを立てる
どこに行きたいのか、どのクラスを利用したいのか、人数は何人か、といった具体的なプランを立てます。
そうすることで実際にかかる費用面も具体化できますし、有償航空券で言った場合の価格との比較もしやすくなります。
そうすることでマイルを貯める意味や必要なマイル数が明確になり、行動する目的・目標も明確になります。
必要マイル数を計算する
目標がはっきりすると必要なマイル数が計算できます。
仮に両親と自分の三人でビジネスクラスでシンガポールへ行きたい、というシミュレーションで計算してみましょう。
シンガポールまではビジネスクラスで60,000マイル(レギュラーシーズン)です。三人で180,000マイルが必要になります。
マイルを貯めて特典航空券を発券する場合、チケットそのものに費用は発生しませんが、別途かかる諸税とサーチャージの費用がかかります。
また、現地での宿泊費用なども必要になるので実際にかかる費用についてはしっかり見積もっておきましょう。
必要なポイント数や旅行に行くまでに必要な期間を計算する
必要なマイル数が分かったので、そのマイルを貯めるのに必要なポイント数と活動する期間が分かります。
ポイントからマイルへの交換で75%になるとすると、
240,000ポイント × 75% = 180,000マイル
となり、必要なポイントはおおよそ240,000ポイントになります。
ソラチカルートは理論値は81%ですが、Gポイント⇒LINEポイントで5%の手数料が先の取られてしまいます。このため、端数が発生し、少なくとも最初の段階は81%でマイルに交換することはできません。
Gポイントのポイントバック対象案件をこなすことで5%分は返ってきますが、最初はある程度多めにポイントを用意する必要がある点には注意が必要です。
今回の計算では5%の手数料や端数を全部入れ込んで計算して75%としましたが、ポイントバックを使えばもう少し少ないポイントでOKです。
クレジットカードの案件だけでこのポイントを貯めようと思うと、1枚1万ポイントとしても24枚のクレジットカードを発行する必要があります。。。
このように考えると、クレジットカード以外にもFXの口座開設や細々した案件を適宜こなしてく必要があることが分かると思います。
またソラチカルートで貯まるのは月18,000マイルですから、10か月は最低でもかかります。ポイントの付与と交換の時間も考えると思い立ってからマイルが貯まるまで最低でも一年です。
さらにマイルが貯まったらチケットを発券することになりますが、特典航空券は枠が少ないために直近のチケットは空いておらず、最大355日先のチケットになる可能性もあることは念頭に置いておく必要があります。
逆に二年も待てない場合は様々な方法でマイルを集めてくることを考える必要があります。ソラチカルート以外にもポイントをマイルに交換する方法やクレジットカードの入会キャンペーンなどもあります。
また、マイルは購入することも可能なので予算が許す範囲なら購入するという手段もあります。付与まで約一週間なので、発券したいけど少しマイルが足りないなどの理由から購入する手もあります。
特典航空券は空席が少ないので、実際に登場するのはかなり先になることをマイルを貯めるためにかけられる期間を考えつつ、適宜マイルの貯め方を選択しましょう。
バックアップは考えておく
特典航空券の弱点は席数が限られることです。そのため、希望の時期にチケットを確保できない可能性もあります。
そのため、候補がいくつかあるとより効果的にマイルを使うことが可能です。
特にハワイや北米・ヨーロッパ路線は競争が熾烈なので、取れそうな路線でのバックアップも重要です。
日本ーシンガポール路線は便数も多いため、比較的取りやすい傾向にありますが、それでも空席なしの日も多いので、日程に関してはある程度フレキシブルに対応する必要がありそうです。
マイルは出口戦略が最も重要です
有効期限の中で使用する必要が出てくるため、マイルは貯めるより使うところに主眼を置くことで効率的に貯めることが可能になります。
ANAやJALのマイルは有効期限が3年となっているので、使う予定のないマイルを貯めても余ってしまい、いつしか有効期限が切れてしまいます。
そうなっては陸マイラー活動も本末転倒です。
効率的にマイルを貯めて使う上でも出口から逆算した陸マイラー活動は非常に有効です。
もしマイルが貯まらずお困りでしたら、マイルを貯めている目的・目標をもう一度見直してみてはみてはいかがでしょうか。
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