楽天市場とYahoo!ショッピングは、ネットショッピングの最大手ともいえる存在であり、ポイントの還元制度なども非常に似ており、ライバル的存在です。
消費者側からすると、競争によって消費者への還元が増えることはとてもうれしいことですが、実際にお買い物をするうえでどちらがお得なのでしょうか。
還元率やポイント制度の点からそれぞれを比較した結果をご紹介します。
目次
楽天市場のポイント還元制度
楽天市場はSPUという常時利用可能なポイント還元制度があり、すべての条件をクリアすれば最大15%の還元率になります。
これら以外にも5の倍数の日や期間限定のキャンペーンでさらにポイント還元は加速しますが、まずはSPUから解説します。
楽天市場SPU(スーパーポイントアッププログラム)の内容
楽天市場での買い物が常に最大15%になるというポイント還元制度がSPUになります。
ただし、ポイント還元率を上げるためには様々な条件があり、簡単なものから少し難しいものまであります。
ポイント還元率を上げる条件とそのアップ量は以下の通り。
月一回以上の条件があるのはその月内でしか、SPU適用になりません。例えば、楽天ブックス・楽天Koboの場合は月2,000円以上の買い物をした月内しか+1%は適用されません。
なお、楽天ブックスなどの条件を月の最後で達成した場合でも同月内のお買い物すべてに対してSPU適用となるのでご安心ください。
難易度ごとに色分けしましたが、難易度「易」と「中」まではうまく楽天のサービスを活用しながら狙える条件ですが、「難」のものはコスパが悪いか毎月利用が難しいものになります。
例えば、楽天トラベルや楽天ビューティーは狙っていても中々毎月利用するということは少ないと思います。
逆に楽天カードでのお買い物やアプリの利用は非常に簡単で、簡単にSPUの恩恵を受けることができます。特に楽天カードは発行&利用すると多くのポイントを獲得できるので、楽天市場を利用するなら発行しない手はありません。
「中」に関しては楽天の利用頻度が高い方は狙っていきたい条件です。特に楽天ゴールド・プレミアムカード利用や楽天モバイルは+2%なので、他の条件に比べて美味しい条件になっています。楽天モバイルは格安SIMなので、スマホの通信料を抑えつつ楽天での還元率を上げられるメリットがあります。
SPUで狙える還元率は10~11%が限界
SPUの中で狙いやすい、難易度「易」と「中」を合わせると11%の還元率になります。ただし、本を買わないというかたは楽天ブックス・楽天Koboの分がなくなるため10%。
楽天の利用頻度が高い場合はこの10%を狙っていくとお得にお買い物が可能になります。
SPU以外のポイント還元プログラム
楽天市場にはSPU以外にもポイント還元制度があり、上手に利用することで還元率が加速します。
5の倍数の日
毎月5の倍数の日(5日、10日、15日、20日、25日、30日)は楽天カードの利用したお買い物でポイントが+2%となります。ただし、事前にエントリーが必要なのでご注意ください。
楽天のページでは5の倍数のにはポイント5倍と書いていますが、これは楽天カードのSPU分も含めての記載です。
つまり通常購入分1%+楽天カード分2%+5の倍数の日2% = 5%という計算。少しわかりにくいので注意が必要です。
楽天イーグルス、ヴィッセル神戸、FCバルセロナが勝利した翌日
楽天と関連のあるチームが処理した翌日は+1%です。2チームが同日に勝利した場合は翌日は+2%、3チームが同日に勝利した場合は翌日は+3%です。
こちらもエントリーが必要なのでご注意ください。
楽天スーパーSALE、お買い物マラソン
こちらは月一回程度の頻度で開催されています。
特定の期間に多くのショップでお買い物するほどポイント還元率が上がる仕組みになっています。
楽天スーパーSALE・お買い物マラソン共通のルールで、1,000円以上購入したショップ数がそのまま倍率になります。つまり、10ショップで1,000円以上の買い物をすれば、還元率は+9%となります。
なお、ポイントアップの対象は楽天スーパーSALE・お買い物マラソンの期間中のお買い物すべてに適用されますので、期間中に10店舗の買い回りをすればすべて+9%の還元率になります。
購入するものがたくさんあるときは積極的に活用したいキャンペーンです。
楽天で狙える還元率
SPUやキャンペーンなどを合わせて、現実的に狙える最大還元率は21~25%。内訳は以下の通り
- SPU:10~11%
- 5の倍数の日:2%
- 楽天イーグスルなどの勝利:~3%
- 楽天スーパーSALE、お買い物マラソン:9%
また、商品のよっては元からポイント10倍(+9%)の商品もあるので、25%以上の還元を狙うことも可能になっています。
ちなみに結論ですが、Yahooショッピングのほうがマイルが溜まる、です。
なぜなら、前の記事にも書いたようにYahooショッピングではすべてのポイントがマイルに交換できるからです。
このすべてのポイントというのは期間固定Tポイントも含まれます。
楽天の期間限定ポイントは現段階ではマイルへの交換方法がなく、楽天などのサービスで使用するしかありません。
なお、計算上では単純なポイント還元でもYahooショッピングのほうが若干高そうです。
もらえる楽天ポイントの大半は期間限定ポイント
楽天市場の買い物でもらえる楽天ポイントのほとんどは期間限定ポイントになります。
通常ポイントは通常購入分の1%と楽天カードの利用分の1%、計2%のみです。
残りはすべて期間限定ポイントになるため、注意が必要です。期間限定ポイントは楽天市場だけでなく、楽天ポイントカードがあれば提携の実店舗でも利用可能です。例えば、マクドナルドやミスタードーナツ、くら寿司、出光石油などです。
楽天ポイントカードは楽天カードと一体型なので、楽天カードを持っていればすぐに利用できるので、ご安心ください。
また、楽天Payでも期間限定ポイントが利用できるので、使い道に困ることは少ないです。
Yahoo!ショッピングのポイント還元制度
Yahoo!ショッピングも似たような還元率の設定になっていますが、若干ポイント還元の制度が異なります。
常に利用可能なポイント還元制度
- 通常購入分:1%
- Yahoo!プレミアム会員:+4%
- ソフトバンクユーザー:+5%
- Yahoo JAPANカード利用:+2%
計12%のポイント還元になっています。なお、ソフトバンクユーザーは自動的にYahoo!プレミアム会員となる特典があるので、ソフトバンクユーザーは自動的に10%の還元率になります。
楽天のSPUに比べてソフトバンクユーザー+YJカードのみで12%還元となる点が強み、かつ分かりやすポイント還元になっています。YJカードも楽天カード同様に、カードを発行&利用するだけで大量のポイントが獲得可能なので、Yahoo!ショッピングを利用する方は発行することをおすすめします。
Yahoo!ショッピング キャンペーンでのポイント還元
Yahoo!ショッピングでも楽天市場と同様、期間限定のキャンペーンでポイント還元率がアップします。
5の付く日
Yahoo!ショッピングでは末尾に5の付く日(5日、15日、25日)は最大ポイント5倍(+4%)です。エントリーで+2%、さらにアプリからの購入で+2%となっており、最大4%の還元です。
楽天と異なり、末尾が0の日は対象ではないので注意が必要です。
お買い物リレー
楽天とほぼ同じで、ショップ買い回りでポイント還元率がアップするというもの。1ショップで1,000円以上でカウントというのも同じです。
時期によって必要なストア数や還元率が変わるため、都度確認が必要ですが、10倍~14倍(+9%~13%)のことが多いです。
Yahoo!ショッピングで狙える還元率
ソフトバンクユーザーへのポイント還元やキャンペーンなどを合わせて、現実的に狙える最大還元率は25%。内訳は以下の通り
- 常に利用可能なポイント還元で12%
- 5の付く日で4%
- お買い物リレーで9%
楽天市場同様、商品のよっては元からポイント14倍の商品もあるので、25%以上の還元を狙うことも可能になっています。
Yahoo!ショッピングは楽天市場と比較して容易に最高還元率をたたき出せる点は優れています。
もらえるTポイントの大半は期間固定ポイント
Yahoo!ショッピングの買い物でもらえるポイントはTポイントですが、ほとんどは期間固定ポイントになります。
通常ポイント(Tポイント)は通常購入分の1%とYJカードの利用分の1%、計2%のみです。
残りはすべて期間固定Tポイントになるため、注意が必要です。期間固定Tポイントは残念ながらYahoo!のサービスでしか利用できないため、楽天の期間限定ポイントより使い勝手が悪いです。
ただし、期間固定Tポイントは一工夫すれば、マイルなどに交換も可能なのでYahoo!ショッピングで無理して利用する必要はありません。
期間固定Tポイントをマイルに交換する方法はこちら
楽天市場とYahoo!ショッピングの比較
これまで解説してきたことをまとめると以下の結論になります。
- ポイント還元率:24%~25%とほぼ同じだが、Yahoo!ショッピングの方が条件クリアが容易。
- ポイントの使いやすさ:普段使うお店によるが、楽天ポイントの方が使いやすい。
ポイント還元やポイントプログラムの点からはYahoo!ショッピングの方に分がありますが、ポイントの使いやすさは楽天に分があります。
一方で品ぞろえはやはり楽天市場の方が良いので、ショップの使いやすさ的には楽天市場の方に分があり、若干楽天優位な状態だと思います
マイルを貯めている場合は期間固定Tポイントをマイルに交換できるという理由からYahoo!ショッピングの方がおすすめになります。(楽天の期間限定ポイントは他のポイントに交換できません。)
さいごに
少し長くなってしまいましたが、ポイント還元を中心に楽天市場とYahoo!ショッピングを比較してみました。
結果としては面白いほど還元率が似通っており、それぞれお客さんを自サイトに呼び込もうと必死のようです。もともと楽天市場の方がヤフーショッピングに比べて品ぞろえやポイント還元が良く、ネットショッピングとしては大きく先行していたイメージですが、Yahoo!ショッピングが猛烈に追いつき始めている状況です。
以前のYahoo!ショッピングはだいぶショップが少ない様子でしたが、今ではYahoo!ショッピングもかなりのショップ数・品ぞろえになってきています。
楽天とYahoo!のそれぞれのポイントプログラムを比較してみて、使いやすくて最大還元率を狙いやすい方をメインに利用してみてはいかがでしょうか。
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