マリオットのエリート特典は楽天やじゃらんなどのOTA経由の予約でも利用できるのか？

マリオットでは自社の会員制度があり、会員種別に応じた特典が用意されています。

このような自社会員制度があるホテル系列では、基本的に自社サイトからの予約しか会員特典が適用されない場合が多いです。

でも、マリオット系列のホテルでは楽天やじゃらん、一休などのOTA経由でもエリート会員特典使えたという話をよく聞きます。

実際のところどのような運用になっているのでしょうか？

1 規約的にはOTA経由の予約はエリート特典対象外
2 日本国内やアジア太平洋地域では利用できそう
3 たまに勘違いもある
4 NGなパターンは法人料金
5 OTA経由で予約した場合は都度ホテルに確認が必要

規約的にはOTA経由の予約はエリート特典対象外

マリオットの規約を見るとOTA経由の宿泊は、本来エリート特典の対象とはならない宿泊レートという位置づけです。

4.1.c. エリート会員資格の特典は、対象レート (セクション2.1.eに記載) での滞在に適用されるもので、会員限定で提供され、エリート会員が滞在する客室1室だけに適用されます。（以下略）

エリート会員の特典は対象レートの滞在のみと明記されています。

で、セクション2.1.eの項には以下のように記載れています。

2.1.e. 対象レート: A 「対象レート」とは、参加施設の客室での滞在に対して会員が支払うレートで、ポイントまたはマイルの獲得対象となります。対象レートには、Marriott.co.jpに掲載された割引コード非適用の料金、通常およびプレミアム小売料金、事前購入料金、法人契約料金、国/地方自治体関係者料金など、ほとんどのビジネスレートおよびレジャーレートが含まれます。別途特別の記載がない限り、会員は対象レートでの滞在中、所属する会員レベルの特典を受けます。

マリオットのページに掲載されたレートならほぼ対象レートです、という内容です。

でさらに2.1.fの項に以下の記載があります。

2.1.f 非対象レート: A 「非対象レート」とは、ポイントまたはマイルの獲得資格、会員レベル特典を伴わない、参加施設の客室での滞在に対して会員が支払うレートです。非対象レートは、以下の方法を使用して予約されたものです。

i. ツアー会社、オンライントラベルサイト、またはその他の第三者チャネルのホテルサイト (expedia.com、hotwire.com、priceline.com、orbitz.com、booking.com、travelocity.comを含むが、これらに限定されない) を通じて客室の予約が行われた場合。

（以下略）

OTA経由の予約は非対象レートという位置づけで、エリート特典の対象とはならない宿泊になるはずです。

ですが、実際にはOTA経由で特典が受けられることもあります。

日本国内やアジア太平洋地域では利用できそう

色々調べてみると、日本を含むアジア太平洋のマリオットホテルはOTA経由でもマリオットのエリート会員特典が利用できる（ことが多い）ようです。

ただし、OTA経由では利用できないという回答をしているホテルもあるようで、対応はホテルごとに違っている可能性はありそうです。（マリオットの公式ページを色々確認しましたが、マリオットアジアだけOTA経由の宿泊に関する規約が違うような文言を見つけることができませんでした）

なお、OTA経由で予約してマリオットのエリート会員特典が利用できる場合でも、宿泊実績およびポイントの加算はありません。

私も過去に大阪マリオット都ホテルはOTA経由（楽天トラベル）で予約して、特典が利用できた経験があります。

大阪マリオット都ホテル宿泊記　SPGアメックスを発行して良かったと実感しました！

2018年2月28日

このときはエリート会員の特典として、お部屋のアップグレードとラウンジ（朝食）を利用しました。

予約時に番号と特典を利用したい旨を備考欄等に入れておくと確認もスムーズにできます（または予約後にホテルにメールか電話をすると良いです）。

たまに勘違いもある

しかしながら、フロントの方でも意外と勘違いはあるようです。

OTAでの予約、エリート特典は受けられると思ってましたが、フロントの答えはNo。朝食なし、ラウンジ利用不可レイトCO不可とのこと。ホテルの方針ですかと聞くとYes。ところが、途中から自分のやり取りを聞いた上司の方がそれは間違いであると全否定、エリート特典適用されました。OTA予約の方ご注意を! pic.twitter.com/hcnA3b4n9n

— Mr.P♪駐車場マイスター (@rocRk6TLcXqfXXW) November 14, 2020